ハーモニカが欲しかったんだよ

毎月3曲。これがなかなか大変なのです。今月はHさんのボーカルで3曲やることになって先週の土曜日に練習しました。まあ例によってほとんど飲んでましたが。ところが当日の朝Hさん体調不良で欠席という連絡。まあ適当に3曲拾い集めれば何とかなるでしょう。

石五郎の場合はあまりにおバカさん♪
(昔こんな歌がありましたねぇ)
練習を始めたばかりの曲でもなんでも
練習がてらやってしまおうと
かき集めてみたものの
どうしてかどうしても1曲足りないまま
りとるびれっじに着いてしまった

本番前の緊張感か
ちょっと硬い空気
そんな中で曲豆さんがリハーサル
そこでハタと閃きました

ハーモニカが欲しかったんだよ~
どうしてかどうしても
小沢昭一をやろう!

じゃなくって・・・

ビートルズをやろう

生ビールを注文がてら
カウンターのそばでまどろんでいる
ハーモニカの名手曲豆さんに声をかけました

初期のビートルズって
ジョンがハーモニカ吹いてますよね
Love Me Do とかご存じですか

どんな曲でしたっけ

イントロをお聴かせしました

これはGの曲ですね
裏の方がよさそうなのでと
Cのハーモニカを吹き始めました
すぐ出来てしまうんですね

間奏まで来ると
曲豆さんがハタと首をかしげました

ここ難しいですね

えっ

サビ後半のメロディになるところ
確かに吹きにくそうでした

ハーモニカのキーを変えれば簡単ですが
Cのハーモニカで吹くと
ベンドって言うんですか
微妙な半音を出さないといけない
名手曲豆さんはベンドなんて楽勝なんですが
どうもなんだか難しい音程らしく
僕はよくわからないまま
アドリブでいいんじゃないですか
と、適当なことを言ってしまいました

これだけの打ち合わせで
見事なハーモニカを披露していただきました

イントロでいきなりハーモニカが入ると
客席からは割れんばかりの拍手喝采
ノリノリで歌いやすかったし
ビートルズ気分をたっぷり味わいました

先に演奏した2曲のブザマな出来も
この1曲で吹き飛んでしまいました

ハーモニカが欲しかったんだよ~♪

まてよ、ってことは、

ジョンはハーモニカめちゃめちゃ上手かったってことか

曲豆さんのおかげで、なんだかとっても嬉しくなってしまいました









落とす

名古屋市民は65歳になると敬老パスが配給されます。地下鉄と市バスが無料になります。しかしながら守山区民だけはあまり恩恵がない。地下鉄が通っていないので専ら名鉄瀬戸線を利用しているからです。

どこに行くにしても
名古屋で2番目に高い八竜山を下り
大森・金城学院前駅から名鉄瀬戸線に乗り
大曽根に出ます

その大森・金城学院前駅の改札口は
manaca敬老パスで通過するわけですが
名鉄瀬戸線区間は有料なので
いつもチョットくやしい思いをしています

さてさて、土曜日の午後2時過ぎ
りとるびれっじで演奏する曲の練習のため
(と言えば聞こえはイイが実態は8割方飲み会)
金城学院の坂を下って
大森・金城学院前駅に着きました

胸ポケットから敬老パスを…
胸ポケット…敬老パス…
おや胸ポケットに敬老パスがない…

そんな馬鹿な…

自宅を出るとき、確か
iPhoneと敬老パスの入った名刺入れを胸ポケットに入れたはず
もしかしてボケちゃったのか
自宅に電話して敬老パスの入った名刺入れがないかきいた
ひととおり探してくれたけど見当たらないという

八竜山を下っているとき、確か
2回iPhoneを胸ポケットから出した
まさかその時に名刺入れを落とした?
おまけに落としたことに気づかなかった?
そんなことあるんだろうか~

しゃあない今日は敬老パスなしで行こう
そうすると切符を買わなくちゃいけない
もともと有料区間だけど
切符を買うこと自体なんだかくやしい

大曽根で地下鉄の切符を買わねばならずくやしい
切符を買ってモタモタしている間に
目の前で地下鉄が出てしまってますますくやしい

まあ、そのあとはいつも通り
本山のカラオケボックスで練習
覚王山の鉄板焼きで食べて飲んで

でも、帰りの地下鉄で切符を買わねばならずくやしい
大曽根でも切符を買わねばならず
もともと有料区間だけど
切符を買うこと自体なんだかくやしい

敬老パスの有難味が身に沁みました

家に帰って調べました
敬老パスを紛失したら510円で再発行できるらしい
とりあえず少しホッとして
今日、交番に行きました

「昨日名刺入れを落としまして~敬老パスが入ってまして~」
そしたら何と、その交番に届けられていました

拾って届けてくれたのは男性で
権利を放棄されているので
電話でお礼だけ言って下さいと言われました

拾得者には
報労金を請求する権利と
落とし物の提出に要した費用を請求する権利があり
この権利が放棄されたということらしい
まことに清々しくも心温まる善行ではありませぬか

電話でお礼を言ったときに
どこに落ちていたか訊きました
金城学院の東西のキャンパスをつなぐ陸橋の下だったそうです
確かにそのあたりで胸ポケットからiPhoneを取り出し
駅に着く予定時間を確認してました

事の顛末がハッキリして
清々しい気分になりました

これって老いなのかな?

青年よビートルズを歌え

ロコ先生はアンディの課題曲にビートルズを薦めました。赤の頭の3曲。


THE BEATLES 1962 - 1966
Capitol
2010-10-18
THE BEATLES

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト



LP時代に赤買ったけどCDは持っていない
頭の3曲ってなんだったっけ

Love Me Do
Please Please Me
From Me To You

その次は
She Loves You
I Want To Hold Your Hand
だったかな

調べたら当たりでした

1stシングルLove Me Do は
英国のシングルチャートで17位を記録(1962/12/27付)
2ndシングルPleas Please Meが英国No.1を記録(1963/3/2付)してから
From Me To You
Shed Loves You
I Want To Hold Your Hand
と、立て続けに1位となった

1stアルバムPleas Please Meは
英国アルバムチャートで30週間No1に居座り続けた
それを引きずりおろしたのが2ndアルバムWith The Beatlesで
21週間No1だった

ビートルズ旋風は少し遅れて米国に上陸
1964年4月4日ビルボードのシングルチャート1位~5位を独占
1.Can't Buy Me Love
2.Twist And Shout
3.She Loves You
4.I Want To Hold Your Hand
5.Please Please Me

当時小学生だったので、そんな話は後から知りました
なんだかすごいグループが出てきたってくらいの記憶なんです

ビートルズが1964年4月25日に1位~3位を独占という記録を残してから、アリアナ・グランデというシンガー・ソングライターが2019年2月23日に成し遂げるまで55年もの間、誰も1位~3位を独占できなかったという

ビートルズ以来の快挙を聴いてみる?というノリでHさんが貸してくれたアリアナ・グランデの「thank u, next」というアルバムを聴きながらこの文章を書いております

My Favorite Thingsのメロディを使った7 ringsはイイですね~
他の曲はビートルズ世代の耳にはなかなか馴染みませんけど

話はビートルズに戻ります

こないだの深夜ボーカルレッスンで
赤の頭の3曲を試しました
遅れて来るAndyの代わりに
まず僕が歌ってみました

どれが主旋律?
と、ロコ先生に訊かれてうろたえる

ジョンのパート、ポールのパートって覚えている
どれが主旋律ってあんまり考えたことがない

Please Please Me でロコ・ストップがかかった
Las night I said these words to my girl
のmy girlのところ、もう一回歌ってみて

ん~それだと英語っぽくない

まだ気がつかない石五郎

マーイイガールって歌ってますね
普通ならマーアイガールですよね

ようやく気がつく石五郎

そうなんです
ずっとまあイイ加減にやってきたんです
でも楽しいんですね
だから楽しかったのかもしれませんが


聴くだけでまだ練習してないと尻込みするAndyを
簡単だから聴いてたら歌えると焚きつけて
Love Me Doをやりました

主旋律つまりポールのパートAndy
ハモつまりジョンのパートを他の人が
リズムギターを私が
ほとんど一発で出来ちゃいましたね

練習の後のAndyの感想
いやあビートルズ楽しいですね~

そうなんですビートルズは楽しいんです

フラメンコ伴奏、成功の秘訣

タイトルを読んで成功したと誤解してくれる人はいるかな~

昨日の午後、無事フラメンコ伴奏を終えました。いやあ楽しかったです。病院の多目的ホールを埋め尽くした皆さんもノリノリで喜んでいただきました。アンコールまであったんです。アンコールなんて用意してないので、Volareのエンディングのリフレインをもう一度やりました。

いろんな方々から良かった!楽しかった!最高だった!
という声をいただきました

メンバーからも
踊り最高だった!
ギターも歌もカスタネットも練習の時とは大違い
バッチリだったよね~

看護婦長さんからも
素晴らしかった!またやってくださいね~
というお言葉を頂戴しました

ここまで読んで成功したと誤解してくれる人はいるかな~


昨日の朝、ギターを抱えて出社したのを見られて
実は今日フラメンコの伴奏するんですと会話を交わしたH.C.さんに
今朝も通勤途中でばったり会い、昨日はどうでしたかと訊かれました

その時の話がいちばん的を得ているのでご紹介しましょう

上手くいったというわけじゃないんです
いろいろ失敗はありました
けれど、ずっしりとした手ごたえみたいなものがありました
数えるほどですが以前のライブでも経験したことがあります
このずっしりとしたものがなんだか心地よいんです

分かったことがあります
リズムが大切だってこと
そりゃそうですよね踊るんだから
リズムが崩れたら踊れない

フラメンコのリズムというのは
ジャカジャカジャンという激しいリズムが特徴なんですね
それをところどころで効果的に使う
2曲目のVolareという曲はスピードがあって
ジャカジャカジャンは気合を入れないとできないんです

それでとにかく気合だけで練習してきたんですが
本番前日の練習で全然うまくいかなかった
曲の速さを少しだけ遅くしたんですね
そしたら全然あわない
気合というよりは適当にやってたんですね

家に帰って寝る前と朝起きたときに
ちゃんと音符として弾くように練習したんです
これが当日の朝ですわ

14時からのステージの前に
ボーカルのMさんとカスタネットのKさんと部屋にこもり
最後の音合わせをしました
この時も最初は失敗したんです
おっと2拍目は裏だからアップだった
これでなんとか間に合いました

本番ではこの曲はうまくいったんですが
もう一曲の簡単な場所でリズムを失い
適当にごまかしましたが
終わってからSさんに指摘されました


リズムギターというものは
一見単調なのでつい
少しでもおかずを入れたり
余計なことをやりたがる
一番大切なことをおろそかにして
この2週間は間奏の練習ばかりしてました
結局間奏は自信が持てないので
簡単なパターンにしました
無駄な練習をしていたってことですね


フラメンコ伴奏成功の秘訣?
完璧なリズムキープです!

それができてはじめて
他のことを考えるのです!

ということがよくわかりました m(_ _)m


成功したと誤解してくれる人はいるかな~

フラメンコ伴奏の本番目前

この期に及んでというか、事ここに至ってというか、未だ課題山積という状態なのであります。

一曲増やしたら最初のがオロソカになってしまった許容超過
ギター1本なのに間奏もそれっぽくやることになった無謀提案
カスタネット隊はギターに合わせて叩く事になった責任重大
練習を兼ねて先週りとるびれっじでやったらガタガタで自信喪失

それでも20日の本番は追い風が吹いてなんとかなると思っている~

踊りが素晴らしいので伴奏は目立たない
踊りと歌とカスタネットとの息が合えばOK
みなさん療養中なので伴奏など気にしない
いい演奏なんていらない楽しけりゃOK

なんだろ?このデジャブ感

夏休み中は遊び惚けて宿題を最後の一週間でやる
というのがDNAレベルで体にしみついているので
毎度このパターンを繰り返しているような~


練習は本番のつもりで本番は練習のように~
このセリフもデジャブだなあ

今までの練習は練習じゃなかった
ただのシミュレーションつか
楽曲の理解どまりというか
まあそれでもないよりはマシですが

指がというか体が勝手に動くくらいになって
はじめてリズムができてくるワケです

ご近所への配慮もあって家で思いっきりギター弾けないので
レンタルスタジオででも練習すればよいのですが
そうそう行けない、つうか勿体ないし面倒
(実にセコイ)
それに大体夜中に練習しているので
エレキギターをアンプにつなげず弾いてます
これが本当のアンプラグドなんちゃって

ほとんど徹夜で1フレーズを繰り返してたら
指の筋が痛くなるだけじゃなく
バレーで使う人差し指の腹の部分がヒリヒリ
皮膚が破れたらヤバいので中断しました

この週末ようやくVoraleの間奏が弾けるようになった
ととは言うものの指が勝手に動く割には結構トチる


こんなんでは本番大丈夫か
フィギュアスケートで4回転ジャンプに挑む心境もかくや
そんな大それた気分です

水曜日の最終音合わせで最高の状態に
木曜日の本番はリラックスという目論見
はてさてどうなることやら~

自転車に乗るようにブレスするのだ

ブレスには、鼻でするのと口でするのとがありますが、鼻ブレスを練習してください。と最初のころのレッスンで言われた記憶があります。それ以来、ジョギングの時には鼻で吸って口から出してます。この呼吸法はノドにとても優しい。

問題は歌う時です

息を吸って
止めて
これから出す音をイメージして
声を出す

これだけのことなのに
自然にできるようになるまで
どんだけ掛かるやら

いまでも焦ったり気を抜いたりすると
いきなり歌いだして
先生に叱られます
まるで子供です

時にはうまく出来たりしますが
途中で息が足りなくなったりする
足りないと思ったらケチります

そうなると
声は震える
音程はぶれる
まるで溺れたみたいに
途中でガバっと息を吸ったりする

発声の練習は吸う練習も含む
わかっているのですが
ついオロソカにしてきました

随分むかしのThe Boxer以来
息継ぎ記号を書いたことがほとんどありませんでした
まあ書かなくてもここと決めていればよいのですが
書いてないと準備がオロソカになります

それに10吸って10吐くのか
5吸って5吐くのか
その加減がいい加減でした

目下の練習曲
リチャード・マークスの Now And Foreverでは
8V Whenever I'm weary 9V from the battle that rage in my head
7V You make sense of madness 10V When my sanity hangs by a thread
などとブレスの量をちゃんと考えるだけじゃなくて
10Vのところは休符が短いのでその間にたくさん吸うけど
たくさん吸ったとわかるような吸い方はよろしくない

こんな風に息の吸い方を考えたことは
一度もありません

でも、このレッスンのおかげで
尻すぼみの声じゃなく
なだらかな弧を描くバラードらしい伸びやかな声に
自分で言うのもなんですが
なってきたような気がするのです

レッスンの帰り道
車の中で歌ったときには
歌が上手くなった気がして
ルンルンでした

ところが翌日は
おなじようにやってるつもりでも
なんだかちょっと違う

自分なりにコツをつかんだと思ってたのに

おなかの横も背中にも空気を入れる感じ
腹筋を使うスピードをちょっと上げる
とにかく多めに吸ってみる
息がたくさんあった方がつぶしがきく
そうゆうことを考えながらも歌に集中する

自転車だって乗れるようになれば
体は自然に動くのだから・・・

まだ自転車にも乗れんってことか

ボラーレ、オーオ、頑張れ

Volareと言われて「なんじゃそれ」と返しましたがYouTubeを見せられて「ああこれ」と納得しました。

6月20日の院内フラメンコ・エキジビジョンでもう一曲やるという
そらそうだ1曲だけじゃさみしい
皆さんにカスタネットで参加してもらおう
というコーナーまである

昨日、看護婦長さんに直々挨拶されました
ずいぶん長くやってらっしゃるのね
楽しみにしてますよ

なんか誤解されてる
なんか凄いプレッシャー

そんでもって追加の曲がコレ



聴けばすこぶる楽しい
やってみたくもなる

でもね

この演奏をギター1本で?

ダメならこのCDを流すから大丈夫

まあダメの可能性大で
とりあえずコードとって
歌詞カード作って
オッとイタリア語ですか
誰も歌えんとちゃう

まあ普通はここで立ち消えになる
ところが余計なことを提案してしまった

空耳で日本語にしましょうか

ボーラレ オーオ がんばれ オオオオ
メグ 君といる 毎日 魅かれだす

こんな風に聞こえるんで
これなら歌えるでしょ

他のところも

必ず とか
たまらず とか
認めても とか
からし色の とか
たらこの辛み とか 

そんなふうに聞こえるから
なんとかつなげてみましょう

しかし

たとえ空耳歌詞はできても
ギターこんな風に弾けないなあ
もっと簡単なのにアレンジしないとなあ

なんだかとっても楽しいのではありますが
なんだかとっても深みにハマっていくような・・・

星のフラメンコじゃないっつうの

フラメンコといえば「星のフラメンコ」しか思い浮かばない人も多いのではないだろうか。かくいう私もフラメンコの代表的な曲は?と訊かれたら「星のフラメンコ」以外に何も思いつかない。

3月にフラメンコの伴奏をするやもしれないと告知しましたが、本当にすることになってしまいました。本番は6月20日(木)14時。どうだ誰も来れないだろう!まあヒマな人が見に行くといっても、ある病院のレクリエーションでやるので仮病で入院でもしない限り見れないのだ。ワッハッハー!

で、こないだの水曜日午後6時
はじめての練習でした

曲目は Mirala Cara A Cara


踊るのはSさん
フラメンコ教室では先生のアシストをしているという
他の方々にも教えて踊っていただく予定でしたが
やはりフラメンコはハードルが高かったようです

あとは歌とカスタネットとギター伴奏
4人で練習となりました

複雑なリズムは無理なのでとにかく3拍子
イントロ7小節
Aメロ7小節に聞こえるが実は6小節
Bメロ6小節x2
サビ10小節
この繰り返し
(なんじゃこりゃ)
それぞれ最後の小節でキメのリズムが入る

難しいことをしなくても難しい
ようやく少し慣れて
Sさんの踊りを見ながら伴奏した
すごい迫力

同じ踊りでも日本舞踊や社交ダンスとは違って動きが激しい
フィギュアスケートのステップシークエンスに近い

これを支える伴奏をしなくちゃいけない
これは大変だ
心してかからねば

といっても初めての練習
間違えないように
リズムを崩さないように
キメをキメねば
などと神経を集中し1時間
タフな練習になりました

踊ってるSさんが一番疲れるはずなのに息も乱れず
こちらは疲れがどっと押し寄せ情けない

最後にSさんからひとつだけ注文が
「自信満々で力強く弾いてください」
こまかいことは抜きでこれがポイントなのでしょう

もともと無謀なチャレンジ
失敗を恐れず思いっきり弾きやしょう
星のフラメンコ~♪ オレ~!

ロコちゃんに叱られる

昨夜の深夜ボーカルレッスンは若い人が休んだり遅れてきたりで平均年齢が高かったのであります。私が休めば平均年齢はグッと下がるのですがそんなことはどうでもいい。

前回のレッスンは
日常生活の中で如何に腹筋を鍛えるか
というお話でした

今回のレッスンは
如何に脳を鍛えるか
というお話になりました

歌うことは難しいことじゃない
と、斉藤和義は歌いましたが
歌うことはいろんな事を同時にすること
と、ロコ先生は言いました

音程をとり
リズムをとり
言葉を伝え
やれ全体の構成だの
やれ微妙な強弱だの
バンドなら他の人の音をきき
誰かが変な音を出しただの
おおノリがいいじゃんだの
なんとやることの多いことか

そこで脳トレが始まりました

野菜とか乗り物とかお題を出されて
10秒間にいくつ言えるか

ハイ、スタート
人参、玉ねぎ、じゃがいも、レタス、キャベツ、セロリ、大根、かぶ、etc.

まあ焦らなければソコソコ言えます

じゃあねぇ岡村~

じゃない

じゃあ何か別の事をしながらやってみる
例えば足踏みみたいな簡単なことをしながら
お題を出されると
これがいきなり難しくなる

歌うってことは
もっともっと複雑なことを同時にやることです
だから何度も何度も練習して
自然にできるよう体に叩き込むのです

そう言われてみると納得です
練習嫌いの石五郎がちっとも上達しないワケです

リチャード・マークスのNow And Forever
前回からどんなことに注意して練習をしましたか?
と、ロコ先生に訊かれて
歌詞カードに書いた表拍と裏拍に気をつけること
それから
息が続くように呼吸法に気をつけました
などと、その場の思いつきで答えましたが
チコちゃんは知っていました
もとい
ロコ先生はお見通しでした
何にも考えずにボーっと練習してきたことを

歌うことは考えることです
なぜこうなるのか
どうしたらよいか
考え実践してみる
また考える

ボーっと歌ってんじゃねーよ!

ロコちゃんに叱られました

沖縄の音階はドレファソシとはいえ

沖縄の音階はドミファソシの5音なのでペンタトニックとはいえ、普通のペンタトニックはドレミソラ(ヨナ抜き)なのでちょっと違う。

5月のりとるはビギンの三線の花を歌うとHさん
元歌を聴いてみたらコード進行はわかりやすいし
有さんマチ子さんと一緒にできたら楽しそう~
ということで鍋を囲んで練習と相成りました
(あれ練習になったんやろか)

三線のメロディを僕が弾くことになったので
前日に一夜漬けで耳コピしました



ドーミファソ
シレドーソミファ
シドソーミレー
ミドーミレミレー

イントロは完璧な沖縄音階

とはいえAメロは沖縄音階じゃないラから始まる
沖縄出身のビギンとはいえJポップだし
さすがに沖縄音階だけというわけにはいかない

三線の奏でるメロディは沖縄とはいえ
きっちりコードにのってるし
実に効果的な音を無駄なく選んでいる

イントロの1小節目の4拍目から2小節目に入るところ
コードはGからAm
ココをシレドと弾く
このシが実に沖縄を感じる

イントロの4小節目
コードは2拍ずつCからG
ココをミドーミ レミレー
たった3音でコード感ぴったり
コピーしてていたく感心しました
お見事としか言いようがない

後半のサビで三声のハモがまたイイんだなあ
勝手気ままに歌ってるけど
想いはつながっていて
仕上げに粗挽き胡椒を振った感じ
ん~チョット違うかな

間奏の掛け声がまた楽しい
何いってるかワカラナイとはいえ
なんだか伝わるし
ワクワクしちゃう


ことほどさようにお見事な楽曲
三線の花をりとるびれっじで演奏しました
リードボーカルHさん
ギターとコーラス有さん
コーラスまち子さん
三線パートをギターで石五郎

デキはどうだったかって?
そんな野暮なこと訊かないで
楽しかった!
それだけでいいのだ
(いつものデキということで)


デキといえば
Hさんのハッピーバースデーがウケたウケた
ビートルズ風にはじまり
演歌調、クルーナー唱法、etc.
極めつけが三大テノール風独唱
バリトンのHさんが見事なテノールを披露し
やんやの喝采を浴びたこと
ご報告いたします


石五郎といえば
スガシカオ風といいつつ夜空ノムコウ弾き語り
Jazz風とはいえSomeone To Watch Over Me弾き語り
(なんのこっちゃ)

ボイス・トレーニングはホンマ・トレーニング

石五郎さんは息が足りない、しっかり吸ってないから尻すぼみに弱くなる。息はお腹だけじゃなく背中にもわき腹にも入るのです。たくさん息を吸う練習をして下さい。

woh、wohの高いところで腹筋を使うのはもちろん
そのあとも腹筋を使いましたか

流石ロコ先生お見通しです

2階のター坊を呼ぶときは
とても良い発声ですが
歌うときはそれを続けるのです

フイゴのように腹筋を使って歌うのです
常にフイゴです
それが腹式呼吸です

お互い寝たきりにならない老後のために
腹筋を鍛えましょうね

ロコ先生は腹筋にチカラを入れながら料理するそうです
ロコ先生はお風呂に浸かってバタ足しながらブレスの練習をするそうです

イスに浅く座り両脚を浮かせゆっくり息を吐く
息を吸ってスーッと吐く時間を5秒10秒と変えてみる
できるだけ長く息を吐き続ける

ボイス・トレーニングというよりも
体を鍛えるトレーニングの様相を呈してきました

イスに座り両脚を浮かせ息を吐く練習をしているとき
僕は一分もたたずに腹筋が震えてきたのに
ロコ先生は全然平気でした

明日から心を入れ替え腹筋を鍛えます
と、僕は宣言しました

今日はその明日です

関ジャムの録画を見ながら腹筋を鍛えました
あいみょんイイですね~
椎名林檎以来の衝撃でした

午後はぼんの額に芝生を植えるために~
おっと間違えた
ネコの額の庭に芝生を植えるために
ぼんの額を掘り起こし
おっと間違えた
ネコの額の庭を掘り起こし
結構イイ汗かきました

これで本日の腹筋トレーニングはノルマ達成
あとは~飲むぞ~

転ぶ

先週の木曜日の朝、転びました。ディック・フランシスの小説なら「転倒」となるところです。格好つけたタイトルにしたところで、どうにも格好つかない転倒でした…

片側4車線で中央分離帯のある国道22号を渡るところでした。道路が整備されている名古屋にあって100メートル道路を別格とすれば、おそらく1~2をあらそう道幅ではないでしょうか。それでも信号が青になってすぐ渡りはじめれば、ゆったりと歩いても大人なら余裕で渡り切れます。ここは通勤ルートなので私もいつもそのように渡っています。すみませんチョット見栄をはりました。横断歩道に限らず私はいつもコセコセと速足で歩いています。

信号が青に変わったのは交差点に差し掛かる20メートルほど手前でした。間に合わないこともないが少し際どいタイミング。信号でつかまると3分ほどロスをする。悲しいことにこんな時つい走ってしまうんですね。

その日は結構重装備でした。ノートパソコン、システム手帳、iPad、温かいお茶の入った保温水筒、等々、仕事で使う小物の入ったいつものリュックサックを背負い~夕方フラメンコ・ダンスの伴奏を予定していたのでソフトケースに入れたギターを右肩に担いでいました。

天気晴朗、視界良好、なんでこんなところで?!

人生とはそうゆうものでしょう。走り始めてすぐ右足が何かに蹴躓(けつまず)いて、左足でたたらを踏む格好になりました。この時の感覚は今でも体が覚えています。横断歩道にさえ辿りついていない、ココはまだ歩道。コンクリートブロックが敷き詰められた舗道上でした。

左足で踏ん張るイメージは明確にありました。余裕で1~2回たたらを踏んで態勢を立て直すはずでした。ところが左膝に力が入らず、体が前につんのめりました。えっ、ウソ~、なんで踏ん張れないの?!」という疑問符と感嘆符が、走馬燈に貼り付いて半周ほど回りました。地上に達する瞬間、どうしたらダメージを最小にできるか考えるまでもなくカラダがそのように反応したみたいにズルズルと倒れ込みました。傍目にはメチャメチャ無様な倒れ方だったでしょうね。その結果でしょうか、右肩のギターをかばうように、左手、右ひじ、左ひざで着地し、その直後に体全体で地面のホコリを舞い上げていました。

なので起き上がる時は、あたりを見回しつつ、誰とも視線をあわせず、何事もなかったように淡々と、起き上がりました。そして、信号につかまることもなく青信号のうちに横断歩道を渡り切りました。

あれから一週間が過ぎました
左手の擦り傷はかさぶたとなり
右ひじと左ひざはバンドエイドを毎晩張り替えてますが
おおむね体の傷は癒えてきました

それとともに心の傷も
走らなくても余裕で間に合ったんだ~

今日は木曜日
同じ場所を通る

画像
【場所はここ】撮影は転倒の1週間前

ボロで字が小さいのが面白くて

ディック・フランシスの作品の魅力は本物の魅力であろう。と「大穴」の解説で平尾圭吾という方が書いていた。本物の描写というのは競馬に関する深い蘊蓄から生まれる簡潔だがパンチのきいた描写とのこと。この作品から2つほど紹介している。


優勝馬レベレイションが、わずかな草で朝食をとっていた。根の近くを食いちぎっている音や、噛んでいる時の馬勒の金具の音がかすかに聞こえた
(「大穴」P.202)

時速三十マイルの馬の足についている、カミソリのように鋭い競馬用の蹄鉄である。なんでもない落馬で地面を転がっている時に、強い力で切りつけられるように蹴られたのだ。
馬が競走する時は、ふだんつけている分厚い蹄鉄ではなくて、うすく軽い俗にプレートというのをつけている。蹄鉄屋が馬が出走するたびに、その前後に取り替えるのだ。調教師の中にはわずかばかりの金を節約するために、一枚のプレートを何回も使うのがいる。その場合に端がしだいにうすくなって、しまいにはナイフの刃のようになる。それもなめらかな刃ではなくてデコボコである。人体などは手斧のように切り裂くことができる。
切り裂かれた手首から血が噴き出し、折れた骨が白く見えているのを見た瞬間に、本当は、自分の騎手生活もこれでおしまいだな、とわかっていたのだ
(「大穴」P.148)

なるほど
根の近くを食いちぎっている音
なんかリアルだなあ

蹄鉄が如何にして凶器となるか
すごいリアリティだなあ

実に的確な解説だなあ
これがクリーンヒットなら
私の「論理的だがくどい、だが判りやすい」なんていう説明は
せいぜいファウルチップ

悔しいので、本物の描写を探してみました


馬と自分の体の動きがまだ感じられる。力をふりしぼっている二つの体の筋肉の躍動が一体と化している。あぶみの鉄環、馬体を締めつけている自分のふくらはぎ、バランス、頭がくっつかんばかりになっている伸びきった黒鹿毛色の首、口に吹きつけられるたてがみ、手綱を握っている自分の手、それらすべての感触がまだ残っている。
(「利腕」P.8)


「大穴」と「利腕」の主人公シッド・ハレーはレース中の落馬で左腕を損傷
再起不能となり引退したのだが
いつまでたってもレースの夢を見る
その夢のリアリティはさすが元騎手シッド・ハレー
いやいや元騎手ディック・フランシスだなあ

なのですが

私にとって一番のリアリティは別のところにありました

「大穴」で事件の調査のため、ある事務所を訪ねた
そこに壁に向かって仕事をしている女性事務員ザナ・マーティンがいた
シッドはザナを食事に誘う

長い引用になります

コーヒーをかきまわしながら彼女があっさりした口調で言った。「これ、ロケットのせいなの」と顔にさわった。「花火のね、立てておいた瓶が飛び出す瞬間に傾いて、私めがけて飛んできたの。頬骨に当たって炸裂したの。誰が悪いのでもなかったわ・・・十六の時だった」
「上手に治療してありますね」
首をふって、顔を歪ませた悲しい笑みを見せた。「そうね、治療前の状態に比べればね・・・でも、もう一インチ高く当たっていたら、目から脳に入って死んでいただろうって。死んでいた方がよかったと、時々思うことがあるわ」
本心であった。平静な声であった。事実をのべているにすぎない。
「そうでしょうね」私が言った。
「ふしぎね、今夜は顔のことをほとんど忘れていたわ。人といてそういう気持ちになることはめったにないのに」
「そう言っていただくと私も嬉しい」
コーヒーを飲むとカップを下において、なにか考えるように私を見ていた。
「あなたはなぜいつも手をポケットに入れていらっしゃるの?」
彼女には見せる義理がある。手のひらを上にして手をテイブルにのせた。内心いやであった。
「まあ!」と驚いて言った。しばらくして私の顔を見た。「わかっていらっしゃるのね。だから私・・・あなたといると寛げるのね。あなたにはわかっているんだわ」
私は首をふった。「一部分だけですよ。私にはポケットがある。あなたにはない。私は隠すことができる」手のひらをかえして(甲の方はそれほど気味が悪くなかった)やがてひざの上に戻した。
「でも、かんたんなことがおできにならないのね」と声をあげた。憐憫の気持ちが溢れていた。
「靴紐が結べないでしょう。レストランでは、誰かに切ってもらわなければステーキも食べられないわ・・・」
「やめたまえ」激しい口調で言った。「止めなさい、ミス・マーティン。自分が我慢のならないことを人にするものではない」
「憐み・・・」唇をかんで悲しそうに私を見つめた。「人に与えるのはやさしいのね」
「受ける方は困惑しますよ」私はニヤリと笑った。「それに、私の靴には紐はないのだ。だいいち、ああいうのは時代遅れなんでね」
「あなたは私と同じようになにもかもわかっているのに、それを私が・・・」すっかり滅入ってしまった。
「元気を出しなさい。親切心からですよ。同情だ」
「憐みと同情は同じものだとお思いになって?」ためらいながらきいた。
「たいがいの場合はね。しかし、同情は思慮のある態度だし、憐みのほうは無作法ですよ。いや、失礼しました」私は笑った。「いうなれば・・・自分の食物を切れないのが気の毒だと思ったあなたは同情したのだが、口にしたのは思慮を欠いていた。いい例ですな」
「人の無作法を許すのはそんなに難しくはないわね」考えていた。
「そうですね」思いがけない言葉に同意した。「難しくないと思いますね」
「たんなる無作法だけであれば・・・それほど気持ちを傷つけられないかもしれないわね?」
「かもしれない」
「それに好奇心も・・・それも無作法のさせることだとおもえば、気持ちがらくになるのかもしれない、そうお思いになりません?気がきかないとか無作法というものは我慢がしやすいわ。逆に、お行儀をしらないその人たちを気の毒に思うことだってできるわ。ほんとに、どうしてもっと早く気がつかなかったのでしょうね。今にして思えばかんたんなことなのに。筋も通っているし」
(「大穴」P.141~144)


研ぎすまされた二人の会話だった
互いの刃から火花が散っていた
人肌のぬくもりを感じる火花だった

二人は約束をする
明日からザナは誰にも見えるように机の向きを変える
明日からシッドはポケットに左手を入れずみんなに見せる

それとは関係なく事件は起き解決した
最後に二人が交わす言葉


「さよなら、ミスター・ハレー。私を生まれかわらせてくれて、ほんとうにありがたく思っています。一生忘れませんわ」
「昼食の約束をまだ果たしていませんよ」
「いいの」と微笑した。もう私を必要としないのだ。「気になさらないで、そのうちに機会があったら」握手をした。「さよなら」
落ち着いた足どりで出て行った。
「さよなら、さよなら、さよなら」自分の感傷を笑いながら、眠りについた。
「大穴」P.309

映画ならここでオフコースの「さよなら」が流れる
おっと、「さよなら」は1979年
この小説は1976年

小田和正はこれを読んで「さよなら」がひらめいたのかな?


大穴 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12-2))
早川書房
ディック・フランシス

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ディック・フランシスdeデジャヴ

黄ばんでボロボロの文庫本。1976年発行とある。おまけに字が小さい。画数の多い複雑な漢字は老眼鏡なしではとても読めない。そういえばこんな状態で読んだことがあったなあ。あれば天藤真の「大誘拐」だったなあ。あの作品もメチャメチャ面白かったなあ。

古くてボロいディック・フランシスの「興奮」(For Kicks)を読み始めた


興奮 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12-1))
早川書房
ディック・フランシス

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主人公はオーストラリアの牧場主
その牧場をイギリスから来た伯爵が訪ねた

「ダニエル・ローク氏にお会いしたいのだが」
古くてボロい作業服に乗馬用長靴を履いていたから
牧場で雇われている馬丁だと思われたのだろう
さっさと追い返すつもりだったが気が変わった
「私がダニエル・ロークです」

ざっとそんな感じの導入部を読んでデジャヴ
既視感というか既読感をおぼえた
ひょっとして読んだことがあるかも…
恐る恐る読み進みました

興奮剤を使った不正競馬が続発
しかし薬は検出されない
英国競馬界のためにも放置できない
渡英して調査してほしい
報酬は2万ポンドという
当時の貨幣価値を知りませんが
相当なものなのでしょう

結局引き受けた
引き受けなけりゃ話がはじまらない
金のためじゃなかったってことが後ではっきりする
読んだことなかった事がこのあたりではっきりする

デジャヴは何故だったんだろう

舞台は英国へ
地道な調査と緻密な分析で浮かび上がった怪しい厩舎
そこに身分を隠して潜入
人間としての尊厳を失うほどの劣悪な環境

それに比べりゃ
本がボロいくらいなんだ
字が小さいくらいなんだ


主人公の精神力に感心する
濡れ衣をきせられても耐える
むしろ濡れ衣を利用して怪しい厩舎に潜入
腕力はないがダーツが得意
悪漢と戦うときは物を投げる
女性にモテる
言い訳をしない
ハードボイルドって言うんでしょうか

悪事のからくりはつきとめた
さっさと報告して後は他人にまかせればよいのに
薬を使わず馬を興奮させる方法を確認するために
危険を冒して現場へ
ここで見つかって危機一髪のシーンになるんだろうな
と思いきや
そこはうまく切り抜けホッとさせておいて
予想外の展開から最大のピンチに

面白くてラストまで息つく暇はありません

読み終わってから最初のデジャヴの理由を見つけるために
1冊だけ読んだことのあるディック・フランシスの作品
「帰還」(Comeback)を最初から読み直しました
外交官が日本から英国に帰任する途中で
マイアミの友人を訪ね強盗騒ぎに遭遇し
本編の物語につながってゆく
ああそうだった
どこがデジャヴだったのか
さっぱりわからなかった


大穴 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12-2))
早川書房
ディック・フランシス

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2冊目の「大穴」(Odds Against)を読み始めて
どことなくなんとなく
おぼろげながら気がついたことが
あるようなないような
(どっちやねん)

文体といいましょうか
細かい描写といいましょうか
論理的だがその分幾分くどい

「そうです。髪の生えぎわの形。横に広がった耳。以上に丸みをおびた耳の上部と耳たぶ。非常に幅の広い眉が花のつけねで太くなっている。平ったい親指。爪に白い横線が入っている。指の甲に生えている毛」
「大穴」P.35

論理的だが確かにくどい
だが判りやすい
このくどさが嫌にならない

いかにも英語的なテイストを残しながら
自然な日本語になっているような気がする
この翻訳もイイんだなあ
日本語訳は「菊池光」とある
「きくちみつ」と読むらしい

ディック・フランシスの競馬シリーズだけじゃなく
ロバート・B・パーカーのスペンサー・シリーズも訳した
そっちも読んでみたい

デジャヴが気になって
三作品を行ったり来たりしながら読みはじめたら
デジャヴなのかどうかも
もうわからなくなってしまったのであります



追伸

どうしてもディック・フランシスが読みたいと
Hさんにワガママを言って
大量の蔵書の中から3冊探し出していただきました
古くてボロいのはもとより承知の事
そのボロさをネタにしてしまいました
お許し下さい
あと1冊ボロを読むのが楽しみです

懇懇と説教されてスカッとしたの巻

昨夜のボーカルレッスンのことです。僕はスカボロフェアを練習曲にしました。前回食あたりで休んだからでしょうか、それとも年寄りへのご配慮でしょうか、トップバッターでした。

1番を歌って2番に入ったとき
ロコ先生からストップがかかりました

なにハモパートを歌っとんのや
(臨場感を出すために表現は脚色してます)

昔デュエットでやったので
クセでハモのパートを歌っちゃうんです

ハモパートメチャメチャ単調やないか
弾き語りするんなら主旋歌わんかい
(臨場感出てるかな?)

実はもう弾き語りしてしまったんです

ハモパート歌ったんか
(つかロコ先生って男か?)

そん時は主旋歌ったんですけど
5番まで同じメロディの繰り返しなので
歌ってて退屈しちゃったんです

この曲はハモと掛け合いが聴かせどころやから
そんなのはあたりまえやろ
はっきり言って選曲ミスや

という訳で
懇懇と説教がはじまりました

ええか皆もようきけよ
選曲は大事や選曲もレッスンの一部やって
いつも言ってるやろ

この曲やるなら
誰かに頼んでハモつけてもらうとか
フェイクするとか
どうやって聴かせるかも考えずに
ええかげんな選曲しとったらあかん
そのライブじゃ他の人もそんなんか

いえいえ皆さんちゃんと十八番を
きちんと聴かせてくれてます

なら十八番やったらんかい
(ほとんどヤクザやね)

去年はビートルズをやったので
今年は何をやろうかなって感じで
最近手を抜いているってよく言われるんです

それHさんに言われたんやろ

他の人にも言われてまして

ほんならこっちで選曲したろか
(完全に別の人格やね)

というわけで

シカゴの「素直になれなくて」とか
ボズ・スキャッグスの「We Are All Alone」とか
いろいろ出る中で

弾き語りやったらコレがええ
(ロコ先生とは思えんわな)

Richard Marx - Now & Forever


Extreme - More Than Words


この2曲から選ぶことに相成りました
ロコ先生ありがとうございます
(つかゴメンナサイやろ)

食あたりに大当たりの巻

サイモンとガーファンクルじゃありませんがこないだの水曜の朝午前3時。なんだか熱がある、風邪ひいたかな、たぶん大したことないだろう~と思ってまた寝入りました。ビートルズのシーズリービングホームじゃありませんが水曜の朝午前5時つまり一日の始まり。なんだかおなかの調子がおかしい。トイレにかけこみました。

こりゃアカン
朝食も食べず
仕事を休むことにして
寝床に戻りました

しばらくすると
会社に行ったはずのター坊からメールが
調子が悪いので戻るという
家に着くなりドタドタとトイレに駆け込んだ模様

結局二人して病院へ行きました

二人が食べたものといえば
昨夜の鯛の刺身かな

抗生物質を処方してもらい
あとは一日寝ていました

口に入れてよいのは水、お茶、スポーツドリンクだけ
食欲が出たらおかゆ
徐々に慣らすように

いやはや寝れるもんですな~
ときどきトイレに行くだけ
あとはずっと寝てました
おなかもすかない

翌日も似たり寄ったり
寝疲れというものなのか
ごぞごそしたくなる

読書でもと思いきや
とてもそんな気にならない

水曜と木曜と丸二日間寝てました

金曜日、まだ食べられないけど仕事が心配で
喫緊の仕事だけかたづけようと
ヘロヘロで出勤
行けば行ったで次から次へと仕事が・・・
結局一日働いてしまった
ヘロヘロで帰宅
さすがにちょっと空腹
おかゆを食べてまた寝床へ
ボーカルレッスンも休んだ

という面白くもなんともない顛末

そして週末
ず~っと寝てました
いいかげん寝飽きた
本でも読むか
まてよHさんに借りた漫画があった





これが、あ~た
面白いのなんの
全10巻一気読み

主人公は仙台の高校生
バスケ部なのにテナーサックスにはまり
来る日も来る日も雨の日も雪の日も
近所の河川敷で練習練習練習
とにかく粘り強くて前向きな性格
ジャズで身を立てると決め
東京へそして世界へ

BLUE GIANTとは青色巨星
あまりに高温なため青く光る巨大な星
すなわちJAZZ界のトップスターを意味する

こうゆう話なんですが
自分も頑張ってみたくなる
実際に頑張らないまでも
妙に前向きな気分になってしまう

食あたり回復期にぴったり
大当たりの作品でした

永遠の嘘をついてくれ

中島みゆきが吉田拓郎に書いた曲ですが、拓郎も中島もそれぞれCDを出している。その二人が2006年につま恋で共演した、というか拓郎のステージに中島がゲスト出演して拓郎を食ってしまったという。その動画はYouTubeにアップされては消されの繰り返しでなかなか見ることができません。ライブで見たかったな~

君よ永遠の嘘をついてくれ
いつまでも種明かしをしないでくれ~♪

というリフレインがとっても印象深い

ニューヨークにいるというから
今から飛んでゆこうかと思ったが
まだこの街で酔っぱらっている
などというストーリーに
永遠の嘘という飛び切りのフレーズが絡んで
実にカッコイイのです

傷ついた獣たちは最後の力で牙をむく
放っておいてくれと最後の力で嘘をつく
嘘をつけ永遠のさよならのかわりに
やりきれない事実のかわりに~♪

ここがイイんだなぁ
嘘をつけがすごいインパクト
嘘をつけは嘘をつくなともとれる
シビレるアンビバレント


有さんとマチ子さんから
りとるびれっじのライブで一緒にやろうと
お誘いいただき初めてこの曲を知りました

若いころ慣れ親しんだ拓郎節だから
なんとなく歌えそうと思ったのですが甘かった
ライブの前に2回も音合わせをしたのに
本番では字余りフレーズについてゆけず
自分のソロのパートで歌詞を間違え
歌が途切れてしまうという失態を演じました

間違えるのはいつものことです
いつもならこれはルバートだから
などと適当にごまかすのですが
思わずゴメンナサイと言ってしまった

こんな時こそ永遠の嘘をつけばいいのに・・・

フラメンコの伴奏をするやもしれない

子供の頃、自転車に乗れるようになったばかりでまっすぐに走れない状態を、フーラーメンチョと呼んでいました。

「や~い、お前なんかフーラーメンチョ」
などと囃(はや)し立てるわけです

僕は子供の頃はとても上品だったので
人を揶揄う(からかう)ようなことはしませんが
言われたことはあります


話はコロっと変わります

僕が仕事でお世話になっている会社に
フラメンコを踊る方がいまして
社内の余興があるので伴奏してほしいという
リクエストがありました

ミララカラカラという曲で踊るというので
YouTubeで調べました

Mirala cara a cara [ sevillana ]


リズムがスゴイ
4本の指を使って時間差ではじいてる
こりゃとてもできない

そこまでコピーしなくてイイ
普通にリズムをキープすればイイ
ということなのですが
テストしてほしいと進言

一応、謙遜したつもりですが
恰好つかなかったら・・・ままよ

2週間後に音合わせ
つまりオーディション
ってことになりました

フーラーメンチョにならなけりゃいいが・・・

涙もろくなったのは歳のせいじゃないのか

このところ浅田次郎を読みまくってまして、どうも涙腺がゆるくなったような気がしてます。


浅田次郎著「夕映え天使」(新潮文庫)

この短編集の「切符」が泣かせます


両親が離婚し祖父に引き取られた広志は
転校先の小学校では友達がいなかった
祖父の家の二階に間借りしている八千代さんと
銭湯に行って女湯に入っていたら
同じクラスの千香子がいた

千香子の家はガード脇の焼芋屋
女湯入っていたことを口止めするために訪ねた
「チーカーちゃん」
「はーあーい」

そうそう、あの頃はこんなふうに
玄関先で名前を呼んだものだった

誰にも言わないと約束して
千香子も広志に秘密を打ち明けた

東京オリンピックの開会式の日
八千代さんが引越して行った

「また遊びにくるからね」
そんな約束は信じない。
「さよなら」
と、広志はもういちど言った。
「しっかりお勉強するのよ」
目をそらしてはならない。
「さよなら」
唇だけで、広志は言った。
「運動会、行けなくてごめんね」
「さよなら」
「一等賞になるといいね」
「さよなら」
「おじいちゃんを助けてあげてね」
「さよなら」
P.87~P.88

八千代さんを乗せたオート三輪をはだしで追いかけながら
広志が何度も「さよなら、さよなら」と言い続ける場面で
僕も泣きました

浅田次郎本人はこの広志の年頃に
家業の破綻で親類の家に預けられたという
苦労されたのですね

私も苦労する境遇ではありましたが
親類の愛に育まれてのほほんと
苦労知らずに育ってしまいました
(まったくバチあたりな奴です)

そんな私が小説を読んではじめて泣いたのが
ドストエフスキーの「貧しき人々」
こんな別れが泣けるのは
そんなこんながあったからかも知れません

画像
【わたしは泣いたことがない】

久々浅田次郎にどっぷり浸かりました

浅田作品にはシリアスなものとコメディとがある。もひとつ言えばファンタジー。

シリアス:壬生義士伝、蒼穹の昴、etc.
コメディ:プリズンホテル、オー・マイ・ガアッ、etc.
ファンタジー:鉄道員、地下鉄に乗って、etc.

etc.といえば
こないだ初めてETCを使いました
高速道路を使うほど遠出しない、ケチなので一般道を選ぶ、etc.
バーがちゃんと上がるか心配、ETCをつけて間がない、etc.

先週の火曜日に親戚の葬儀がありました
高速を使わず一般道で行こうと決め
朝早く余裕をもって出発しました
ところが豊明で大渋滞にはまり
葬儀の時間に少し遅れてしまいました

こんなことではイカン
ETCに慣れておこうと
帰りは高速を使いました
速い(当たり前)
バーは上がる(あたりまえ)
燃費がいい、etc(そろそろくどい)

今じゃ高速を使いたくてしようがない
それはさておき浅田次郎

浅田次郎著「わが心のジェニファー」(小学館文庫)

わが心のジェニファー (小学館文庫)
小学館
2018-10-05
浅田 次郎

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日本好きの彼女の命令で
アメリカ人が日本を旅する話
すぐに女性とねんごろになったり
けったいな人にであったり、etc.(もうええて)
浅田作品としてはコメディでしょう

アメリカ人の視点で日本を斬る
というところが味噌醤油

それはさておき気に入ったフレーズがありました

結果を求める人生に、幸福はないんだ。こうして好きなことをしていればいい
P.379

そうした利器を持っていたなら、僕はけっしてこの場所にたどりつくことができなかった。豊富で正確な情報は、人間の勇気を奪ってしまうから。
P.380

うまく説明できないけど
そんなふうに生きたいと思うのであります



これで浅田づいてしまいまして
家にあった未読の浅田作品を手にとりました

「姫椿」(文藝春秋)

姫椿 (文春文庫)
文藝春秋
浅田 次郎

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短編集ですが表題作「姫椿」に
石五郎ごのみのジジイが登場しました

自殺の場所を探しているうちに
若いころ住んでいた場所にきてしまった
懐かしい銭湯がまだ残っていた
そこで出会ったジジイ

「おい、若いの。勝手にうめるんじゃねぇ」
「熱くないんですか」
「おめえんちの腐れ風呂はどうか知らねえが、湯屋の湯ってのァこういうもんだ。我慢してへえれ」
「ざぶざぶへえるんじゃねえ。爪先からへえるんだ。熱いって言っとろうがい。湯をまぜるな。コラ」
「肩までへえれって。手のかかる野郎だな」
「いえ、これで十分です。熱くって、とても」
「四の五の言わずにへえれ。こっちが落ち着かねえ。八十の年寄りがへえってるのに、おめえがへえれねえはずはねえぞ」
「そうだ、それでいい。やりゃあできるじゃねえか。どうも今の若えやつらは意気地がなくっていけねえな。やれ熱いの冷てえの、うめえのまずいの、チョウチンだのヒョットコだのって、やりたくねえことにいちいち文句をつけやがる。そんな了簡じゃおめえ、石にけっつまずいたって死んじまうぞ」
P.66~P.67のセリフ部分抜粋


銭湯から出た場面の描写が浅田節でまたイイ

玄関を出ると、路地の向かい側にも衝立を立てたような姫椿の垣があった。青いベンチがひとつ。
満月が唐破風の屋根の影を、きっぱりと足元に切り落としていた。
P.72