石五郎のライフスタイル

アクセスカウンタ

zoom RSS 手のこんだ「ローマの休日」ごっこ

<<   作成日時 : 2012/05/04 11:58   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 2

家にいる時は深窓のご令嬢なのに門を一歩でると凶暴になるという実に傑作なお嬢様作家「新妻千秋」をオードリー・ヘップバーンに見立てると〜お嬢様作家の担当編集者「良介」がグレゴリー・ペックということになります。

この設定もケッサクですが
お嬢様の凶暴ぶりと小気味良い謎解きが
日常の鬱憤を吹き飛ばしてサワヤカな気分になれる


北村薫著「覆面作家は二人いる」(角川文庫)


覆面作家は二人いる (角川文庫)
角川書店
北村 薫

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 覆面作家は二人いる (角川文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル




現実離れという意味ではメルヘンともいえるけれど
現実の中でメルヘンはヘンだけどヘンじゃない

というワケのワカらん枕詞で紹介したくなる箇所があります

手のこんだ「おとぎばなし」のようでもあり
手のこんだ「ボケとツッコミ」漫才でもあります


P.164(ぞんさいなしゃべり方がお嬢様でボケ役)

「リョースケ」
「どうかしたんですか」
「―アタシは、馬鹿だ」
「―は?」
「やめてくれ、気休めは」
「(は?)の、どこが気休めなんですか」
「いいから、いっとくれ。アタシは馬鹿だって」
「そんな・・・」
「いっとくれっ!」
「じゃあ、あなたは馬鹿ですよ」
「―何だと」


P.179(薔薇の味のアイスを食べるところ)
「薔薇の花には申し訳ないけど、おいしいんだよ。何だか、哀しいな」
「ジャムだったら、オレンジだって林檎だって平気で食べるでしょうに」
「そうだよな。でも、分かるだろう?自分が食べるなんて考えてもいなかった物だからさ。《ああ、これ薔薇なんだ》と改めて思ったら、妙な気になっちまったんだ」


「なあ、リョースケ」
「はい」
「さっき、お店の人が《林檎酸》って、いったろう」
「ええ」
「あれって、《林檎さん》って呼んでるみたいだな。林檎の木の下かなんかでさ」


P.181(熱帯魚を死なせてしまった話をするところ)
「そんなこというもんじゃありませんよ」
「いわなきゃ、気がすまないんだ」
「気がすめば、それでいいんですか」
「お前、意外と残酷なこというなあ」
「でも、やっつけられに来たんでしょう」
「そりゃあそうだけど・・・」
「もっと別のいい方で、やっつけられたかった?」
「うん。・・・狡いな。アタシ」
「駄目だと分かって、すぐここに来る気になったんですか」
「そうだよ。だって、うちの連中の他には・・・お魚の知り合いは、この世にお前一人じゃないか」


p.201(自分の家だとお嬢様ことばになる)
「月の綺麗な夜に、一人で泳いでいると、気持ちがいいんですよ」
「何か、不思議な気分になりそうですね」
「ええ、特に風のある時です。水にぽかんと浮かんで空を見ているんです。淡いところや濃いところ、ぼかしたようだったり墨のようだったりする雲が次々に流れて行く。そうすると、月のほうが急いで走って行くみたいです。いつまで見ていても飽きません。世界中で、わたしだけがお月様と会っているような気になります。話しかけたら、何か答えてくれそうなんです」
「なるほど、…月下の水浴ですか。絵のようですね」
「あの―」
「え?」
「―いえ、何でもありません」
「そうか、月下の水浴か」
「あの―」
「何です」
「確かに《水浴びみたいなもの》とは、申し上げました。でも、もし―そんなことをお考えなら、そんなことはありませんから」
「はあ?」
「わたしだって、水着ぐらいは持っています」


実に味わい深くオカシイ漫才です


そのお嬢様が宴会で歌うのが
ガブリエル・フォーレ「夢のあとに」

Apres un reve - Diana Damrau, Xavier de Maistre


五木の子守唄にきこえてしまうボクですが

大好きなDiana Damrauのがあったので採用しましたが
左チャンネルしか音が出ないのでご注意ください


ったく手のこんだ宴会芸であります

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 4
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
探偵のコンビの妙は
ホームズとワトソンに始まりますが

昔、私の考えたコンビ
ビートルズ神様の男性上司と
ローリングストーズ命の女性部下
事あるごとにB対Rで
対立する

ぶつかり合う場面は
いくらでも思いつくが
推理小説のプロットが
浮かばない!
私にはバカ話はできても
事件は解決できない
ということらしい
トホホ・・・
H
2012/05/05 09:26
Hさん、フクちゃんとリョースケ(+ユースケ)コンビは絶妙ですね。ボクは推理小説+コメディという仕立てが気に入りました。

B対Rもコメディがいいです。

ボクにとっては
圧倒的にBを聴いてますがRも好きです
おまけに今はBを封印してるつもりなので
どっちにくみするかチョット微妙ではありますが
B対R楽しみにしてます。
石五郎
2012/05/05 10:02

コメントする help

ニックネーム
本 文
猫壁紙.com

おきてがみ
by blog-parts fab.
英語名言

実際に使ってみた!

 

お勧め商品の関連記事

【アマゾン】

【楽天】

手のこんだ「ローマの休日」ごっこ 石五郎のライフスタイル/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる